Dance Science Talk #1「ダンス研究会の紹介」
※ Dance Science Talk #1での対談を記事にしました。
ダンス研究会の経緯と2022年4月23日に開催される第一回研究会について話しました。
幹事メンバー自己紹介
河野 由(国立スポーツ科学センター)(以下、河野)
清水大地(神戸大学)(以下、清水)
土田修平(神戸大学)(以下、土田)
宮田紘平(東京大学)(以下、宮田)
宮田: 第1回のポッドキャスト収録ということで、今日は日本ダンス研究会立ち上げの背景とシンポジウムを今度開催するんですけど、それの趣旨と対象についてお話しいただこうかなと思います。
宮田: どうしましょう。最初、自己紹介からいきますか。
宮田: 土田さんからお願いいたします。
土田: 土田です。神戸大学で今特命助教をしていて、もう10年以上ダンスに関わる研究を進めています。研究分野としてはHuman Computer Interaction、HCIっていう人とコンピュータの関わりを研究するみたいな分野に関わるのかなと思うんですけど
土田: 特にダンスを切り口にいろいろと情報処理技術を使って分析とか支援するようなことをこれまでやってきました。土田です、よろしくお願いします。
宮田: めっちゃ真面目に。(笑)
清水: 最初と最後に言うんですね(笑)
宮田: 清水さん、じゃあお願いします。
清水: はい、清水です。私も土田さんと同じ神戸大の、別のところなんですけど教員をしております。分野は心理学で、あんまり上手くないんですが自分もダンスを、ブレイクダンスってくるくる回るやつをちょっと、あんまり回れないのですが、やってました。今日を楽しみにしてます。清水です。
土田: 真似てきましたね(笑)
宮田: はい。河野さん、お願いいたします。
河野: はい、河野です えっと、私は国立スポーツ科学センターに所属している研究員で、4歳からクラシックバレエをやっていて、それがきっかけで、どういう動きがよく見えるのかっていうのを研究してきています。最近は、見る人の側にも立って研究を進めていて、ダンスを見た時にどう感じるかっていうのもすごい興味がある分野です。河野です。よろしくお願いします。
宮田: かわいい感じになりましたね(笑)
宮田: ありがとうございました。
宮田: 私も簡単に話します。私の研究はダンスをテーマとして、ダンスというよりもリズムですね。リズム感というのに興味があって、どうやったら音楽にうまく動きを合わせられるのかということで、研究をこれまでフラフラとやってきて、最近は音楽の向こうには演奏している人がいるということで、音楽と運動の協調を超えて、対人間の協調も最近はやってます。よろしくお願いします。
立ち上げ話 Twitter→KITTE
宮田: 最初なんですけど、今回研究会立ち上げようという話が、土田さんから出たんですかね?その立ち上げに至った経緯みたいなのをちょっとお話し伺いたいんですけど。
土田: 長くなるかもしれない。宮田さんがそういう立ち上げ話をしてってきたからちょっとだけ見返してたんですよね。昔の研究日誌とか、ツイッターのやり取りみたいなのを見返してるとですね。
土田: あ、歴史を語るとですね(笑)ダンス研究会の前にSIGDanceという団体の立ち上げみたいなことをしたんですけど、
土田: 2018年10月11日に、あのOrpheっていう光る靴ご存知ですか?それを作っているno new fork studioっていう会社があるんですけど、そこのエンジニアの平澤さんという方がツイッターに、その靴を履いて踊るとダンススキルを自動でスコアリングするAIシステムみたいなのを投稿していたんです。
宮田: へー
土田: それが実は清水さんの共同研究プロジェクトで
清水: あ、あれを見たんですね
土田: そうなんです!それを見た時に僕がコメントしたんですよ。これ面白いです。これ面白いですね、みたいなことを言って、その時に、ちょうど僕がAIST Dance Video Dataseをまさに作り出したところだったので、
土田:あ、データベースちょっと調べてください。AIST Dance DB知らない人は(笑)AIST Dance Video Databaseで調べてほしいんですよ。
清水: 宣伝も入りましたね(笑)
土田: AIST Dance Video Databaseを公開してるんですけど、それをちょうど作っていた時だったので、その時思い描いてたこととして、もっとダンスを切り口にいろいろと交流できるような人達をもっと増やしたいなっていう思いをちょうど抱えていた時に、
宮田: うん。
土田: そういう平澤さんが面白いシステムを投稿されていたんで、ツイッターで一回声をかけて、一緒になんかこういう企画とか興味ありませんか?ってDMで言うと。「なんか面白そうだね」と言われて。多分東京で会おうって言ったんですよ。会ったのが多分開催のきっかけですよね? 覚えてますか、清水さん。
清水: 土田さんと初めてそこで会ったのはすごい覚えていて、東京駅ですよね。KITTEです。
土田: 東京駅前のKITTEっていう有名なビルがあると思うんですけど、あそこの1階のバーで。
宮田: おしゃれ(笑)
清水: すごい確かに。
土田: 夜初めてエンジニアの平澤さんと清水さんと僕が会って、その時に僕がプレゼンテーションを用意していって、バーみたいなところで。
宮田: すげー意識高い。
土田: そうそう。目の前でプレゼンしたんですよね。
宮田: バーで。KITTEのバーでプレゼンしたんすか(笑)
土田: バーみたいなところで(笑)それが2018年10月25日ですね。
宮田: すごい具体的に覚えてる。
土田: 全て記録に残っていて、2018年10月25日にそこで会って
清水: すごい。よく残ってますねその記録。
土田: 僕がそこで、一番最初のスライドで言ってることが、「とりあえずやってみて続けてみて、盛り上がらなかったらやめる!」って書いてて、
宮田:おー
土田: とりあえずとにかくやりたいんだなこいつみたいなのを、多分伝えたかった。その時のグループの名前はSIGDanceではなくてSpecial Interest Group on Dance Experienceっていうことで、SIGDXという名前で確かやろうとしてたんです。
清水: すごい
宮田: なるほど。
土田:そんな色んなことが。目的とか書いてますよ。ダンス研究/技術について情報交換・議論する場所を作るとか。最初は、結構今と一緒なんですけど、ダンスに興味のある研究者、エンジニア、パフォーマー、etc. とか。
清水: すごい土田さんさすがやっぱり。
宮田: すごい情報が。
土田: ちょっとしゃべりすぎかなこれ。
宮田: 具体的にめっちゃ細かいですね。
宮田: 情報すごい。
土田: 初っ端から、これ結局できてないんですけど、月1勉強会したいとか、ワークショップしたいですねとか、ちょうど自分がダンス情報をOpenPoseで取って解析するってのをたくさんやっていたんで、それをみんなできたらいいなと思っていて。そういうワークショップ会したいですね、とか。面白そうな人呼んでみたりとか。面白い人呼んでみんな集めてより交流を深めましょう、とか。あとサーベイの共有ページ作りましょうっていうので、実はもうそれはずっとやっているんですけど。DancePediaっていうのを作っていて、ひたすら僕が、僕の基本的にダンスに関するサーベイは常に公開されているんですけど、それをやりたいとか。
土田: この時の思いは、もっともっと集まってきて、みんながそこにダンスに関するサーベイ結果を集約したら便利だなと思って。あとはスラック作りたいと。
宮田: あ、なるほど。
土田: これは作らなかったんですよね。スラックコミュニケーション、交流用としてスラック作りたいですって言ったんですけどいろいろあって止められた記憶が、ハードルが高いとか、みんながみんなスラックに親しみがあるわけではないからやめましょうって話でやめました。あとホームページ作りたい!とか。ダンスの関連研究者、エンジニアに、こういう人達がいるからこういう人達呼ぼうとか。
土田: 最後にモチベーションっていうのは、主に3つ挙げていて、仲間と研究、コラボレーション、勉強みたいなこと、
宮田: おー。
土田: 仲間をもっと増やしていきたい。技術寄りかもですがコーディングをもっと共有したい。コラボレーションしていきたいとか書いてあります。
宮田: はいはいはい。
土田: 研究的にももっと、ダンス関連でガッツリ議論できる場が欲しい。自分の場合はHCI研究会とかで話すと、もちろんその研究分野で、ダンスのことは詳しくないですけどっていう前提でいろいろ議論が進むんですけど、そうではなくて、ダンスが分かった上でもっともっと深い議論したいなっていう。
清水: そうですね。
宮田: なるほど。
土田: あと被験者でダンサー集めるの大変じゃないですか
宮田: 大変ですね。
土田: そういうのもコミュニティとしてサポートできたらいいなとか。あと単純に勉強っていうのは、ダンス周りの知識をもっと幅広く深く、みんなで勉強して、最強になって
清水: 最強になって(笑)
土田: トップカンファレンスどんどん出していきたい、とか、そういう様々な野望があり、そういうのをやりたいです!って語ったら、清水さんから「熱いですね」って言われた記憶があります(笑)
宮田: それはもう熱いですね。発想がジャンプみたいな(笑)
清水: 最強になって、がもう(笑)
宮田: 最強になって、がもう少年ジャンプみたいな(笑)
清水: 友情・努力・勝利ですよね(笑)
宮田: それはもう熱いとしか言いようがないですよね。
土田: で、「い、いいんじゃないですか(苦笑)」っていう感じで(笑)「や、やりますか?」って言われて始まったのがSIGDanceという会議で。
宮田: なるほど。
立ち上げ話 SIGDance
土田: SIGDanceは、結局ですね、年に1回ぐらいの、現地で集まって、初回30人ぐらいですかね?
土田: 東大でやって
清水: そうですね。あれですね、東大でやったやつですね、初回。
宮田: 初回はいつぐらいなんですか?
土田: 一番最初はですね。これは一瞬で出てこないかも。
宮田: 日にちまで分かるかもしれない。
清水: 12月11日ですね。
清水: 2018年の。あー。じゃあもうすぐやったんですね。
土田: 怖いですよね。やろうっていう10月25日決まってからたった2ヶ月で(笑)
土田: 僕がその時ワーって声かけたんですよね。
宮田: すげー。すごい行動力すね。
土田: ちょうどその、データベースを作るっていう、すごい作業的には本当に大変な作業で辛かったんで、それと並行してSIGdanceのことをやってた記憶があります。頑張って仕様書詰めたりとか。あまり研究としては面白くない作業をやっていたんで。多分余計熱が入ったんだと思います(笑)
宮田: なるほど。
土田: 第1回はまた時間ある時にでも見てほしいんですけど、めっちゃ面白いメンバーがいろいろビジネス的にも活躍してる方々も来たりだとか。そういうのをやりました。
土田: その後に、次の年は、ちょっと小っちゃいけど小規模にやったんですよね。
清水: そうですね1.5を出した
土田: その年度にCOVID-19が始まって。じゃあ次はオンラインでっていうことで。
清水: ボリューム2ですかね。
土田: ボリューム2をやりました。この時に河野さんと、今いらっしゃらないんですけど高木さんに声をかけたんです。
土田: 河野さんに声をかけた理由は、ダンス医科学研究会で講演企画があって、僕メーリスに登録していたんで、ちょっと参加してみようと思って、聴講者として聞いていて。河野さんがその時に、国立スポーツ科学センターで唯一ダンスのことを研究してますみたいな自己紹介をされていて、
河野: はい、しました。
土田: めっちゃ面白いじゃんって思って、SIGDanceで話してもらおうと思って、全く面識も何もなかったんですけど。メールアドレスも全然公開されてなくて。河野さんが出してる論文のところにメールアドレスあるじゃないですか、
清水: そこからいったんですね
土田: あれにダメ元で送ってみたら、「やってください」って突然送ったら、河野さんが全然オッケーですよっていう感じで、そのまま多分一回も喋らずに、そのまま講演をお願いして
清水: え、ミーティングとかしていないんですか?
河野: してなかったですね(笑)当日
土田: ミーティングしてないです。
宮田: へー
清水: パッションが(笑)
土田: 講師会の時に初めて、Zoomで会って
河野: そうですね
土田: あ、河野さんは直接会ったことないです。まだ。
河野: そうですね。コロナ禍だったので。
土田: そういう意味では宮田さんもそうですけど。
宮田: そうですね。
土田: お願いして、まあそこで懇親会で会って、楽しくお話しした記憶があります。
宮田: なるほど。
宮田: 論文のメールアドレスから連絡するってなかなか最近ないですよね。
清水: いや結構、あの(笑)
土田: え、でも、なんとか、なんとかして連絡取ろうと思って。汗
清水: 素晴らしい。
宮田: 素晴らしい。
土田: 連絡取りようなかったんですよね。講演会の情報にも特になくて。連絡取れなくて。
河野: そうですね。
土田: 連絡取れないじゃんと思って。
宮田: うん。
土田: まあその論文の情報から、たどり着いたんですよね。
土田: まあいろいろな経緯があって、3回開催しているんですけども、思ったよりダンスっていうワードで幅広く集まってないというか。わりとNot For meというか、自分にはちょっと関係ないというか。ダンス×テクノロジーみたいなのを前面に押し出していたので、自分は別にテクノロジーを主体には、フォーカスしてやってないっていう人達が来ないなっていうことがちょっと分かった。っていうような問題点があり、その時あたりに、確か反省会とかそのあたりで清水さんが、アカデミック寄りの会みたいなの開催した方がいいんじゃないですか?っていうのをおっしゃったんじゃなかったでしたっけ?
清水: はい、そんな感じでした、流れ。
土田: そうですね
宮田: うん。
土田: それは確かVol. 1終わった時にも言ってませんでしたっけ?
清水: Vol. 1終わったときに、参加者とか周りの、私の知っている参加者の方とかから少しこう、そういう情報を聞いたりして、お伝えしていた感じですね。
土田: そうですね、Vol. 1の時は、僕は、始まったばっかりだし、とりあえずダンス×テクノロジーもう少しやりましょうよって、
清水: そういう感じでしたね
土田: 言った記憶があって。受け付けない感じで(笑)
清水: いや、ちゃんと聞いてくれましたよ土田さん(笑)
清水: それは私も納得した感じが。2人で納得してっていう感じだったと思います。
土田: そこから第3回まで、3回開催したけどやっぱりどうにも、参加者が増えるわけではないというか。
宮田: うん。
土田: 対象にしている人達の幅が増えるわけではないというか。
土田: いい感じで、ビジネスのフィールドの方々は、割と半分ぐらい来られて、そこは一応ちゃんと、そのダンス×テクノロジーというところで、フォーカスあたったところの人達は入ってるんですけど。
清水: そうですね
土田: 元々最初のダンスに興味を持ってっていうところが、全部をカバーしきれてないなっていうのは、すごいちょっと問題には感じていまして。
土田: それでVol.2の後に、そういうのをやろうということで。
宮田: うん。
土田: じゃあ動きましょうっていう話がスタートして。
清水: だからSIGDanceもその形を残しながら、少しこっちの、ダンス自体興味持ってる人達を集めるような会も並行して、っていうような感じでしたよね。やってみたらどうかみたいな。
土田: そうです。
宮田: うん。SIGDanceはその当時は何人くらい集まっていたのですか?最初30人ぐらいで。
土田: Vol. 2は、58人ぐらいいってましたね
清水: 結構いったと思います
土田: 60人近い人達が集まって、ディスカッションしていて。
宮田: うん。60人近い人達が集まっていたけど、分野としてはそんなに広くはない、わりと特定の分野の人達が集まって、比較的技術よりの人たちが集まっていたんですか?
土田: そうですね、比較的技術寄りという感じなイメージ、ビジネス寄りの人達だとか、スタートアップでダンサー使って何かしたいっていう人達とか、そういう人達が集まってるイメージで、研究職ちょっと薄め、アカデミック薄めって感じです。
宮田: はい。
立ち上げ話 日本ダンス研究会
土田: そこからじゃあダンス研究会立ち上げようっていうことで、声かけが始まるんですけど。最初に宮田さんに声かけたんでしたっけ?
清水: 河野さんと高木さんは是非!みたいなのは、なんかこう当初企画から入っていた記憶があるんですけど、それであってましたっけ?
土田: あ、多分そうですね。
清水: そうですよね。前ご発表いただいて、是非みたいなイメージで、そのお2人は多分あって、で、さらにもう少し是非他の方にもっていうことで、宮田さんのお名前があがったんじゃないですか?
土田: あ、思い出した!そう!NHKを見たんですよ!NHKを見てて、「人はなぜ踊るのかっていう」タイトルで、それは本当に、なんかツイッターで見かけて、これは僕見ないとなって思って見てたら、
宮田: はい。
土田: その時初めて、宮田さんのことを知って、あ、面白いこと言ってるなーって思ってよし連絡取ろうって思って。
清水: (笑)
宮田: あ、ほんと最近(笑)すごい行動力ですよね。
清水: すごいわ(笑)土田さんの行動力がもう(笑)
土田: で、清水さん東大だったから、あれ知り合いっすか?みたいな感じで、ちょっとなんか紹介してほしいんですよ、って多分言ったんじゃなかったでしたっけ?
清水: で、その流れで、多分そうですね、連絡させていただいて、で、良ければみたいな感じで。
宮田: そう。
土田: そうですね。一回ちょっと話しましょう!みたいな。
清水: あ、そうですね。それで3人でミーティングしたんですよね確か。
宮田: そうですね。
土田: で、一回ちょっと何を目的としてるのか教えてください、みたいなことを多分。
清水: あ、そうだそうだ。
宮田: そうですね。どういうイデオロギーを持っていらっしゃるのかっていう。
清水: イデオロギーって言われるとなかなか(笑)そんなたいそうなものは(笑)
土田: それで、まあ確かに、別に交流あったわけじゃなく、いきなり幹事入ってくださいみたいな意味わからない確かアプローチだったんで。しかも理由がテレビ見て面白そうだったからみたいな(笑)
一同: あっはっは(笑)
土田: すごい面白そうなこと言ってるなこの人と思って、たぶん連絡とったんですけど。で、結構ちゃんと資料を用意しました、たぶん一回多分、清水さんとディスカッションしましたよ。
清水:予備ミーティングしました。はい、しました。しました、それを覚えています。
土田:で、真面目にちょっと準備してって
宮田: え、僕のためにですかそれは。
土田: そうですよ!宮田さんのために、こう説明するためにディスカッションして
宮田: すいません。そこまでしていただいて。
清水: いや、ちょっと(笑)いやでも土田さんの「僕のために?」「そうですよ!」はちょっと(笑)
土田: 違うか(笑)もっと、普通に明確にするためにですね、目的を。我々もちょっとふわふわしていたので。
清水: 宮田さんとも、やりとりがよりクリアにできるように、二人で相談しましたよね、確か。
土田: で、ある程度定まったので、話したと。
宮田: そうですね。
土田: そしたらわりとこう、空気あんま良くなかったですよね?最初の方なんか。怖かった(笑)
宮田: あれ、そうですか(笑)そんなつもりじゃなかったんですけど(笑)
清水: あれ、そう、あの、あの、いやそんな感じでもあの。ない気は、あの、はい。多分純粋にこう。
土田: 本当ですか(笑)
宮田: プレッシャー与えちゃいました?(笑)
清水: いやいや多分そんなことは(笑)あの、たぶん宮田さんが純粋にここもちょっと教えてほしいって部分をご質問されてたような印象があります。
土田: そうですね。
清水:で、多分それで話ができて、一方で ただまだ詰まるところもあって、みたいな感じで。それをむしろ宮田さんと一緒にクリアにしていけたらといった記憶があります。だから私、あのそうなんですよ、3人のところで結構クリアになったなっていう。
宮田: そうですね。はい。だいぶクリアに。
清水: そこで少しクリアになった印象を持ってるんですけど、どうですか土田さん。
土田: そうだった記憶があるんですけど、その後、でも、高木さんや河野さんも入っていただいて、さらにディスカッションして
清水: しました。
土田: フォーカスの範囲を広げたり狭めたり、そこら辺は調整した記憶がありますね。そこからゆっくりと。
宮田: うん。
立ち上げ話 幹事顔合わせ
清水: それっていつ頃ですか?顔合わせ。
土田: そのメモはもう残ってはないんですけど(笑)
清水: えっなんでそんな昔の残っていてそっちは残ってないんですか(笑)
土田: あ、残ってますね(笑)あ、日にち残ってないな。
宮田: 1年ぐらい前ですかね
河野: 5月くらいだった気がします
清水: だってSack作ったのが5月18日とかですね。
土田: 2021年の5月に幹事顔合わせっていうことを書いてあるので。
土田: じゃあ多分その時初めて、1年前に集まって顔合わせして、やりましょうかっていう話になった。
宮田: そうでうね。そうか。もう1年ぐらい前ですか。
清水: ですね。
土田: これが立ち上げ経緯になりますかね
宮田: あ、なると思います。はい。研究会はこう立ち上げようってなった時に、じゃあ、どういう形式であれシンポジウムやろうってなったんでしたっけ?いきなりポスターとか集めるのは難しいから、最初はキックオフとしてスピーカーをお呼びして発表していただく形式しましょうか、みたいな感じでしたっけ。
土田: 今議事録見返してますけど、最初はアブスト募集してからって書いてるのが残っているので。
清水: じゃあ最初ポスターとか。
土田: はい、まだ多分その頃は
宮田: 研究会やろうとしたんですね。
土田: 研究会だったんじゃないですかね。
河野: 私の記憶では、第1回顔合わせした時にも言ってたのは、わりといろんな研究に触れたいみたいな、自分たちも勉強したい、っていうのが根底にあって。じゃあ募集しましょうよみたいな、そういう話だった気がします。なので根底には、きっと自分たちがもっと知識得たいとか、勉強したいっていう気持ちがあったんじゃないかなって。その時はそう思った記憶があります。
清水: その感覚は、ちょっと私も何か、記憶にある感じが、はい。
宮田: そうですね。今でもありますね。
河野: うん。
宮田: なんか記憶を辿る度になってきますね(笑)
一同: (笑)
宮田: あの時。ほぼ忘れてきてるっていう。
清水: だからあれですよね。でもだからそれぞれの領域の人を、こうやっている人とか
ダンスとか関連ありそうな人を一人ずつ呼んできて、シンポジウムみたいな形にしたらどうかどうか、みたいな話になったんでしたっけ?確か。
宮田: うん。
河野: そんな感じでした。結局、はい。
清水: それぞれの領域のこととか、そういうのの代表的な話とか、少しこう学んでいくのも含めて、そういうような形で始めてみては?みたいな。
宮田: そうですね。
河野: やっぱり自分たちが聞いてみたい話をシンポジウムで聞けたらいいよね、っていう。そんな感じでした。
清水: そうですね。確かに。
宮田: はい、確かに確かに。
清水: 聞きたい人にお願いしようっていう、私無邪気な気持ちでお願いしちゃったので(笑)
河野: あー私もです(笑)一回ちゃんと詳しく聞いてみたいっていう。なので自分がやっている分野と全然被っていないというか、少し距離のある先生にお願いしたりしてしまいました。
清水: 私も同じような感じです(笑)
一同:(笑)
シンポジウムの趣旨
宮田: ちょっとじゃあそのシンポジウムの趣旨のところに、ちょうど入ってきたかなと思うので。どうですかね、土田さん。まあでも今みたいな感じですかね。
土田: え・・・基本的にはまあみなさんとブラッシュアップして。
宮田: 基本的にはまあ、知的好奇心の暴走がここに詰まってるっていうような(笑)
一同: (笑)
宮田: 研究会をしていただくとか、そういう幅広い人が集まれる場になればいいなっていうところですかね。
土田: そうですね。
清水: はい。
土田: 議事録ちょっとみてると、ダンスをキーワードに多角的にダンスの魅力を知る、研究法を知る、とかいろいろワードはありますね。そういうところを多分最初の方は、言葉選びをしていったんでしたっけ。
宮田: うん。
土田: いろいろこういうことが必要だろうみたいのを、みんなで、アイディア出しみたいなことをして、ちょっとずつ目的をまとめていったんでしたっけ?
宮田: そうですね。
清水: ちなみに、趣旨とかホームページとかにも書かれていて、かなりクリアに、今土田さんのおっしゃってくださったような感じでクリアになっているとは私は個人的に思うんですけど。個人的にこんな質問していいかわかんないですけど、土田さんの思いとしては、どんな会議になるといいなっていう。
土田: え?
清水: 少し個人的な?その議事録がこうだ、じゃなくて。今の土田さんのちょっと気持ちみたいなのは、ちょっと聞いておけると。
宮田: そうですね。
土田: え、僕ですか?
清水: はい、やっぱりだって、やっぱりこのパッションが一つ、たぶんこれを動かす原動力になったのは土田さんのパッションだったと思うので。
土田:いや、僕は本当にあの、今回ちょっとさっきのこのレコーディング前でもちょっと喋ってましたけど、本当にちょっと参加した方々、あまり知らない方々ばかりなので、やっぱりこの、ここでいろいろ皆さんと、あの皆さんのことをどういうことやってるかも知りたいですし、
清水: なるほど
土田: プラスやっぱりこれをきっかけに交流の機会を得て、皆さんと仲良くなりたいと思いますし、
宮田: うん。
土田: まずそれで多分この会自体は、僕の中では大成功で。その先には是非やっぱり共同研究とかしたいですけどね。トップカンファレンスとか出したいとかやっぱ思ってるんで。いろいろこう、一緒に書けたらいいなっていうのは思ってます。
清水: 研究会の講演とかも聞いた上で、あと交流会とかでもいろいろこうやり取りできたらみたいな感じに思っている感じですか?
土田: そうですね。懇親会本当に全員参加してほしいですけどね。
清水: 宣伝が(笑)
土田: オンラインって交流しにくいって思うかもしれないですけど、ちょっとやっぱ減ってるんで。結構問題ですよね、今。そのオンラインだと、ちょっとフラッとその研究会に寄って新しい人とつながるっていうの、本当に減った気がするんで。
宮田: うんうん。
土田: やっぱりこう新しく立ち上がったこういう時に、ちょっと頑張って皆さん懇親会まで残って、是非ちょっと、繋がりを増やしていければ、嬉しいです。
河野: 大事ですよね。
土田: それが、皆がそれぞれで起これば、もう本当にこの研究会をやった価値がすごいあるんじゃないかな、とは思うんですけど。最初すごい自己中なこと言ってましたねすいません(笑)
清水: いやいや全然、そういうのは大事ですよね。何をここに狙ってる、というか思ってるかは。ちなみにそうすると、将来的にこれをオンラインのままやっていくのか、対面でやっていくのかとかってどう考えてたり?
宮田: そうですね。確かに。
清水: まだ決まってなくても全然いいと思うんですけど。
土田: でも、僕結構オフライン派なんで。みんなでやっぱ集まりたいですね。現地で。集まって。可能であればやっぱり交流広げて、海外の方でもこういうダンスコミュニティあるじゃないですか?そういう人とかをお呼びしたいですよね。
清水: なるほど、それは面白いですね。
宮田: それはいいですね。
土田: だからここの活動が例えばもし数年、わりと一定の盛り上がりでこう続いたりとかすると、ちょっとどうしたらいいかわからないですけど。僕も海外に興味ある研究者の方とか結構いらっしゃるんで。ただ、ちょっとお互い面識はない、でもGoogleScholarではお互いフォローしあってるみたいな(笑)お互い多分これは認識してるだろうな、みたいな人達は結構いらっしゃったり。
清水: なるほど。
宮田: うん。
土田: そういう人達は、すごい結構大規模に活動されてるのは、ネットから僕は一方的に知っているんで。やっぱこう、そういうところと繋がる、お呼びする、とかをやっぱこういうコミュニティ単位でできたら、すごく、すごくすごく嬉しいなとは思ってるから、オフラインでこう、早くCOVID-19収束してもらって。より幅広い交流の場みたいなのを、対面で築けるといいなと思ってます。
清水: なるほど
宮田: そうですね。やっぱり対面の方がディスカッションとか盛り上がりますし、ポスターとかもやっぱり、フラッと歩いててあったポスターの前で止まるなんてよくある話なんで。
清水: それはよくありますよね。
宮田: はい。そういう偶然っていうのがやっぱりおきやすいのでオフラインでやりたいですね。
河野: 確かに。
清水: 海外の先生とか呼ぶのも面白そうですね。
宮田: 面白そうですよね。最近ワシントンの方でワークショップがあって。ダンス?なんて言ったらいいか。ちょっと正確な名前忘れちゃったんですけど、ダンスのワークショップがあって、踊ってる二人の脳活動を同時に撮りながら、リアルタイムで見るとか、さらにそこに演奏家がいて、音楽演奏と踊りというようなワークショップとかの、いろいろこう海外でやってるそうなので、
清水: 面白いですねそれ。
宮田: そういうのをどんどんどんどんこう、我々はフットワーク軽くとり入れていくと面白いかなと思います。
土田: うん。そうですね。
清水: 大丈夫です。我々には土田さんがいるので。
土田: いや本当に。
宮田: そうですね。いやもう少年ジャンプみたいですね、話聞いてて。
清水: もうグーグルでつながりさえすればどうにかなる。
宮田: なんか、もうイデオロギーは?とか言ってた自分が恥ずかしいぐらいですね(笑)
一同: (笑)
土田: 僕でも結構悩みなんですよ。海外で研究者で本当に仲いい人全然いなくて。それちょっと結構、どうしたらいいんでしょう。僕は仲良くなりたいですけど。なかなかそこがまだ飛び出せてないっていう。
清水: いや土田さんがそこで悩んでるとちょっとこう(笑)
土田: はい。頑張って飛び出します。ちょっとその英語でも頑張って仲良くなれるように。
宮田: 今回のシンポジウムでは、まずは、国内に実はまだ誰も知らないとか、あまり気づかれてないとか、そういうダンス研究の人達に会えるっていうチャンスがあるんじゃないかなと思うので。
土田: 是非仲良くなりたいですね。
どういう方々に参加してもらいたいか?
宮田: じゃあちょっとシンポジウムの趣旨、ここまででだいたい話いただいたんですけど、だいたいこう、どういう方に聞いてもらいたいなとか、どういう方に参加してもらいたいなとかありますか?今まではSIGDanceだと企業の人とかも入ってたと思うんですけど、研究会として一般の人でも参加していいのか。自分でダンススクールやっている人が聞いてもいいのかとかですね。その辺、なにかありますか?聞いてほしい人とか。
土田: そうですね。もちろん、あの、ダンスに興味があれば本当にどなたでもっていうイメージはあるんですけども。例えば、SIGDance立ち上げの時もプレイヤー、研究者、エンジニアみたいなことを僕は言っていたんですけど。別に日本ダンス研究会についても同じように、そのプレイヤーとかフィールドを持っている方々、まさに現場で活躍しているような人達も興味をもってぜひ参加していただきたいなと思いますし。
宮田: うん。
土田: もちろんダンスに興味ある、もう研究者でもエンジニアでもどなたでも。聴衆は幅広く来ていただけたら嬉しいなと思うんですよね。ダンスに関わらず、わりと身体表現っていうところで、ちょっとでもかすっているとかでも全然来ていただいたらいいのかなと思ってます。
宮田: そうですね。今、イベント出血確認だと95まで増えてますから、もう少しで100人ですね。4月19日の時点で。
清水: 100人超えたら素晴らしい。
宮田: 100人超えたら、今までで一番多い人数が集まるんじゃないですか。
清水: すごいな。
土田: うん。
宮田: すごいですね。
土田: でもわりとあれですよね。登録通り来るかはまたちょっと別の話ですよね。
清水: まあまあまあまあ、あの何人、何十万、十数名とか。 イベントではあるあるですよね。
宮田: でも、それでも2018年のKITTEのバーで、プレゼンしてた、情熱を持った男が、これだけの人を集めたわけですからすごいですよね。
清水: さすが(笑)
土田: いやいやいや全然すごくないです(笑)これ普通に今回だって、幹事の分野は違いますし、SIGDanceの頃と比べて対象も広げてますし。
宮田: いやいやいや。
土田: そりゃ100名どころじゃ。むしろ集まっていただかないと困るというか。100名それだけ出して100名超えなかったら、そんなに興味ある人少ないのかって、ちょっと残念に思うんですけど。まあ無事超えそうでよかったです。
宮田: そうですね。
清水: でも、私の分野から言うとこの人数になってるのはすごい嬉しいんですけどね。
河野: うん。
清水: それこそ私が研究始めた2010年ぐらいの時とかは、学会にダンスっていうと、多分ほぼ私一人とかだったので。で、多分興味も、ちょっとニッチだから興味を持ってるみたいな人が数名いてっていう記憶だったので、あの見たりしてると自分の学会関連の人も結構いらっしゃってくださるそうなので。興味を持ってくれる人達が増えている、幅も人数も、っていうのはちょっと嬉しいなぁと思ってます。
土田: うん。
宮田: だいぶ変わってきましたね、そういう風に。
清水: パフォーマンスとかそういう表現とかが結構研究として求められたり認められつつあるようになってきたのかなぁとは思います。
宮田: いや、本当に。本当にそうですね。
研究題材としてのダンス
土田: ダンスはトピックとして面白いですよね。
清水: そう思います・
土田: スポーツの側面もあれば芸術の側面もありますし。教育とか、あとコミュニケーションみたいな。いろいろその、切り口がありますし。単純にこの動きのスキルを、巧みさを上げたらいいのかって話でもないですし、 芸術が入ることによって。クリエイティブみたいな話も入ってくるわけじゃないですか。それこそ「ダンスを通してヒトを知る」みたいな話かな。あの研究会の目的としても掲げてませんでしたっけ?
宮田: あ、入ってますね。はい、入ってますね。はい。
土田: ダンスを通してヒトを知るっていうのもあるように、結構ダンスっていうのは、すごい、いいですよね(笑)人間の根源的な、いい題材だと思うんですよね、人を知るために。もしかしたら言葉より早かったかもしれないですからね。もしかしたらというか早い気がするんですけど。
清水: なるほどなるほど。
土田: もっともっと皆さんが興味を持って、取り組んでいけばいいなと。
清水: そうするとやっぱりあれですね、さっき土田さんがおっしゃっていたように、ダンスの研究者もですし、ダンスを実践とかフィールドを持ってやられている方もですし、それだけじゃなくてコミュニケーションとか、身体とか、クリエイティビティとか、芸術とかもいろんな、ここに興味ある人達がちょっと来て、結びついていただけると、面白いものが見えてきそうな感じがするっていうイメージですかね。
宮田: うん。
土田: そうですね。それがすごい嬉しいですね。全然違う観点から、皆さんのディスカッションによって、もしかしたらすごい面白いコンセプトというか、何かが生まれるかも。生まれたらもう、最高ですね、本当に。
宮田: 最高ですね、それ。いや、なんかすごい良いこと言ってまとまった感じがするので(笑)
一同:(笑)
清水: なんかそうですね(笑)若干綺麗な感じの(笑)
土田: 本当ですか(笑)
宮田: はい、そしたら。じゃあ、1回ここで1回切ります。ありがとうございました。
一同: ありがとうございました。
第1回ダンス研究会
今回はキックオフとして6名の先生方をお招きしてシンポジウムを行います。
4月23日(土)13:00-17:00
開催場所:Zoom
参加費:無料
■Webページ https://sites.google.com/view/jsds/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
■参加登録 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScDDoz7NiGQz6vLDFc0yZLFQMLKM6tgfEwKSiw8LqiUHC7hig/viewform
参考資料
ORPHE スマートフットウェア
AIST Dance Video Database
https://aistdancedb.ongaaccel.jp/
DancePedia
https://scrapbox.io/DancePedia/
KITTE丸の内
https://marunouchi.jp-kitte.jp/
SIGDance
https://www.sigdance.site/home
2022 International workshop on the neural and social bases of creative movement
WOLF TRAP - VIENNA, VIRGINIA | APRIL 7-10, 2022